リフレイン

思い出せるように

己を高めて沼にはまった話

つむ鴨のお話だよ。1回めはまらなくてチケット1枚お譲りして、ちょっとWiki読んだ2回めもまだ温度差があって、歴史勉強して関係理解してもふ虎観て臨んだ3回めでごうなきした。°( °^o^°)°。

という自分の経緯がおもしろかったのでメモ。日頃感想を見ている人たちの意見が割れてるのもおもしろかった。ここが気に入らないみたいなことも書いてるよ。

山川大好き本編はこっち→瞑るおおかみ黒き鴨 9/3昼夜 9/8昼夜 9/11夜 - リフレイン

ついった→瞑るおおかみ黒き鴨 - Togetterまとめ

 

今はいろいろ回収できて楽しめてるしつらいつらい泣けるけど、初期の感想。

ずっとわからないわからない言ってたのは、時代転換が激しいのと、殺陣が長くて話がぼやけるのと、演出が好みでなくて我に帰るのと、客席の温度差がすごいのと、とまあこのあたりで感情移入できなくてついていけなかったんだよね。本当に好みの問題なのだけど!

2つの時代で対立構造、勢力図が変わって回想シーンもあって…だと、時代の流れが理解できてなくて 頭よわくてごめん ごめん あとまあ冒頭とかさ初めて観る人には何も分からないじゃない。かっこいいけど!かっこいいんだけどこの人たちなんの話してるの?ポエム?から脱せなかった。おおかみとか鴨とか抽象的でかっこいい言い回しだとか、台詞をためるのとか、かっこいいけど全然頭に入ってこない。貞吉とかは白虎隊の名前だろうけど、たもうはわからん。でも客席は号泣してるんだ。今そんなに泣くところなの…?

 

話は分かるけど面白みが分からないという感想に首もげるくらいうなずいた。

日々何回も入っておいてあれなんだけども わたしは舞台は1回で完結するべきだと思ってるから、2回観た人には分かりますとかDVD買ってる人には響きますとかがあんまり好きじゃない。(これすごいブーメランなんだろうな)何回も行きたいとか変化を楽しみたいとかは客の勝手であってやりたい人がやることだから、そちら側がそれを前提とすることが苦手で。(だから舞台写真が期間限定なのがむり)いや前提としてないかもしれないけど、もふ虎知らない歴史知らない初心者に、優しくはないと思うんだ。

とは言え説明しすぎなのも苦手なんだけどwすえみつおじさんの今誰が誰のイニシアチブを握っています!この大きな音で壁に穴が開いてしまい脱出が可能となりました!とか言わんでも分かるわー!と思ったりもするのでわたしの理解力を基準にしてはいけない まじ(ちなみにとらんぷりりうむは単体でも楽しめる、知ってると尚繭期、すぺくたーはとらんぷありきの作品。と思ってるよわたしは。もふ虎は単体、つむ鴨はもふ虎ありき。)

 

まーわたしのキャパでは1回で全てを理解して全て回収してすっきり泣く、はできなかったのよね。まあ会津は最初から泣いてたけど、メインの斎藤さんと半次郎の心情が分からなくて、薩摩あたりの関係が分からなくてってのが敗因。

通ってみて分かったのは、語らない美学というか説明しすぎないかっこよさなんだなあっていう。おしゃべりより言葉少ない方がかっこいいもんね(語彙)長い付き合いだからわざわざ言わなくても分かってるだろ…?みたいな関係性がかっこいい。想像させる系の難しい演劇なのでなく、台詞や雰囲気のかっこよさを大切にしている。かっこいい以外の語彙はないのか?

あと、推しが出てるからつってわたしは結局複数回入る訳だし、そういう意味では需要と供給が一致してるよなとも思った。行けば行くほどハマるし、そうしてハマる人が多いのは事実だと思うし。前提としているって言うとあれだけど、需要と供給って考えると納得だよね。

 

話についていけなくても殺陣で楽しめると思ってたんだけど、まさかの西田殺陣が好みじゃなかったんだよねえ。

殺陣の音さ〜敵の総大将への最後の一筋、これで戦いが終わる、っていう1時間50分あたりでやりそうなドブシャァ!!!!!って音なんだよね。全部が全部それだから緩急なくてさ〜それだけぶった斬ってる割には全然しなないな?って思っちゃう。不死身すぎると我に帰る

— むむ (@mmter____) 2016年9月3日

ひどい語彙なんだけどほんとこれでw音に緩急がないからめちゃくちゃ斬ってるのにみんな死なないんだよね。2001手って聞いてすごい楽しみにしてたんだけど、わたしは数が多いよりも大切な1手が好きなのかもと思った。西田殺陣嫌いじゃないんだ!自分の好みの1歩横にいるだけなんだ!っていうのが当初の印象。軽くても華やかなのはほんとかっこいいから良いんだけど、音がヒットポイント制に思えないからさ。あと2001手斬られてるアンサンブルさんはまじで超すごいけど、動きが好きじゃなかった。

と思っていたので「リアル感より目で楽しめるエンターテイメントな殺陣」発言でハッとなる。確かにそうだわ…ああわたしはリアル感がある殺陣が好きなのかも…と気付かされる。好みの問題ってわけだ

— むむ (@mmter____) 2016年9月3日

推しの言葉で大人しくなるちょろいおたくみたいで悔しいんですけど、これすごい説得力あったんだよね。それでわたしはリアル感のある殺陣が好き。後半はゆっくんさん速くなって殺陣で魅せてる感じになんだか安心した。あと気付いたのはゆっくんさんこそ致命傷の音が合うw肉斬ってるから。ダンスの軽い殺陣で重い音がすることが違和感だったんだろうな。

 

大道具がガラガラ動く場面転換も、音楽ブツ切りなのも、突然のドオオオオーーーンビカーーーーン!とか全部が気になり始めちゃってwブツ切りさ、斬首された、で切り替わるのと抜刀隊!でパッと明るくなるのは大好きだけど、本当にまじで大好きなんだけど、「頑固さだ」で変わるのは分からない。あのシーンは大久保さんの息切れがいつまでも気になるからBGM必要だと思う

 

長すぎ 大変長くなってしまいましたが初見ではこのようなことをたくさん考えました。いいところより気になるところが上回ってしまった。推しが出ていなかったら当然リピってなくてここで終わってたなあ。話がとっ散らかっててこれはショーとして楽しめるってものならそれはそれでなんだけど、つむ鴨はストーリー分かる人にはとても泣ける良い作品って感じだから分からない人としては置いてけぼりでwベースとしてきちんと作られてるのに受け取れてないなあって感じ。殺陣と演出は好みとして、ここは脱却したかった。わたしもそちら側に行きたい!

そこでまずウィキペディアを漁ってみました。戊辰、西南、個人のページを読んで流れを頭に入れる。つむ鴨用に勢力図をまとめてくれた方もいたりして、お勉強。ウィキに載ってないような逸話とかも調べたり。半次郎の香水とかまじでわかってなかったもんな 香水ってことすら分かってなくてなんで今シュッシュしたの?あれなに?ねえ何シュッシュしたの?と思ってた

これは史実の話だけども 兄弟が多く面倒見のいい山川は白虎隊の子たちを気にかけていて、会津戦争では8歳の妹さきが大怪我をし妻を亡くし、白虎隊の弟は生きて帰ってきて、なんてことを考えたら今日山川見れない。°( ° ˘ω˘ °)°。死に場所をさがしている

— むむ (@mmter____) 2016年9月8日

とかいう事実を知り、つむ鴨とは年齢設定が違うけど想像して勝手にこじらせたりする。なんて積極的なんだ。

あともふ虎を観ました。もふ虎は白虎隊がみんなしんじゃうんでしょって分かってたしそういうお話なのでシンプルに泣ける。1回でちゃんと回収して超泣いた。若い子たちが眩しく煌めいて生きて生きて、そしてその煌めきが一瞬で儚く終わってしまうのは大変好みだった。もふ虎を観て、やっと斎藤さんという人が分かった気がする。

あとずっとやってみたかったんだけど、もふ虎の殺陣見ながらプレステのコントローラーを握ってみた。楽しい!!!!!!!!!!!!

万全だぜ٩( 'ω' )وそうやってつむ鴨を観に行ったら、斎藤さんと土方さんのシーンだけで泣けるし、つむ鴨ストーリーも理解できてるのでオープニングダイジェストのすばらしさに気付く。白虎の話が出てくる度に泣けるし、ますます会津をこじらせた。

ということで号泣して、その日のソワレ増やしました。大成功٩( 'ω' )وということで今に至る()