リフレイン

思い出せるように

髑髏城の七人 Season月 1/21夜

前回のエントリーが初日&2日めなので一番大事なところが抜けてるんだけど…w この日に思ったことはライビュ前にどうしても書き留めておきたいので殴り書き。取り急ぎこれだけ貼っておこうかな

端的に言うと、今ライビュを迎えてこれが円盤に残るんだ…とショックを受けているって話ですw でも1/21ソワレはこれはこれでとても良い出来だと思うのよ…とかだらだら言いたい個人の好みの話。これがライビュで覆るかもしれないからライビュ前に今書いとくw

 

12月に上弦に通い1月頭に下弦を観て、同脚本でこんなにもはっきりと違うものになっていることに感動したのね。超ざっくり言うと下弦はザ・王道でとても分かりやすく爽快で気持ちがいい。上弦は映像班で青春映画をやってるような顔が綺麗な若い人たちが、絶望だったり感情ドロドロの中で混沌としている。住み分けがはっきりしていて、2つで1つの月だということにとても納得したし、髑髏クラスタが揃いも揃って両方観て完成すると言っていたのがやっと分かったw キャストの良さを活かしてこの違う演出になっているところに、ダブルチームの意義をとても感じたのだった。

というところで、わたしは12月の上弦のドロドロしたやつが超好きで通っていたのでした。捨は天魔が死んだショックで叫んで後を追いそうになったり(福士捨2人め)、天魔が蘭兵衛さんに執着していて、斬ったことを後悔したり。一番ラストで子供のように泣いて死を恐れたり。そういうマジしんどいやつが大変にわたしの好みです。

1/7マチネで福士捨のおーーい!って叫びがなくなって、うずくまるだけになってて。「城を抜け出そう!」で前を向き始めたのが、これまでの絶望と違って下弦みたいだなって思った。ただそれならマモの方が前後の感情表現が良いし、福士捨はあの絶望が良いからそっちに寄らなくていいのになーと思ってたのだけど、これは変動途中だったみたい。

 

1/21ソワレは全体的にとてもまとまっていて、綺麗にまとめました髑髏城。はじめてでもわかるよ。

福士捨は1/7マチネの変動から完成して王道主人公感が増していて、これは下弦どうとかじゃなくてただ単にとても良かった。12月みたいな深い絶望は背負っていなくて、シンプルな主人公像だったように思う。絶望推しとしてはちょっとさみしい。これもすごくいいけど…うん…と思いました

たいちさんは、分かりやすい悪役になってた。生駒を斬って背を向けてニヤリと笑い、生駒には「少なければ少ない方がいい」と懇願する演技をして、生駒が自害すると分かると縋りながらも下を向いてニヤリと笑い、投げ捨てる。説明的すぎて驚くくらい分かりやすかった…下弦すずひろさんのザ・悪役感があるんだよね。まあたいちさんのザ・悪役も見てみたい気持ちはあったけど、これまでの天魔って悪役のくせにマジしんどくて、かわいそう、って思えて。(そういうたいちさんが好き)なんだけど、この日は普通に悪役でした。ただたいちさんに関しては、こういう調整入った状態でも自由にやっていいポイントがあるっぽくてwそこで大爆発したり、ウワッ今の表情やばい みたいな瞬間的にやられるところが多くて楽しかったのはある。でも一番好きな「殿はお前のことだけを」からは、普通の悪役だと響かないんだよねー。最後の最後、手で顔を覆うのがなくなってて大ダメージだった。超ショック。流れとしては自然だったし、悪役はそういう葛藤とか抜きに悪役として死ぬのが王道なんだろうけど、これ収録されないのむり むりすぎ

みうらんもかなり変化があるんだけど、12月も見る度に違ったから、今回の変化をどう言うか難しいな…とりあえず16ソワレが全然違ったらしいのは聞いた。女性的と聞いて、みうらんがそんなベタな蘭兵衛像みたいなのやったらわたしはキレるな、と思った。21ソワレは、夢見酒第一声だけすっごい女っぽくて超焦って、これが16ソワレか…!って震えたけど、その第一声だけで、あとはめちゃくちゃ男だった。ただこの「男だった」とわざわざ感じるのも変な話だなとは思ったんだよね。(話は逸れますが美女丸今日は女だった…今日は男だった…みたいなのやってたのを思い出した。女の日がある中での「今日は男」っぽかったんだけど、自分でも何言ってるのか全然わかりません)

と、個々の役の混沌さがとても薄れていて、とても分かりやすくなってた。悪役なのにしんどい、とかない。悪役は悪役。余計なものを省いて、個々の感情が理解しやすくなってたと思う。大衆的だと思ったし、12月の上弦より一般受けすると思う。あと台詞の微調整がめちゃくちゃ多くて、そこも分かりやすさ意識なのかなあ。述語を省略せず最後まで言ってたり、語句の順番が違ったり。かなり手が入ったなって印象だった。

でも!こういうの!上弦に求めてません!!わたしの好きな上弦はもうなくなってしまったんだなあ、と悲しくなった。これがライビュに合わせた調整なら、ライビュ後少しは戻ってくれるかな。たいちさん推しとしてはこの日も満たされるものがあったし、指示の範囲内で大人しくしているように見えて、聞く気あんのかってくらい大暴れしている瞬間があったり笑 でも、捨天蘭3人とも、わたしの好みは12月だった。特に天蘭は外部の力をすごく感じた。みうらんらしさが恋しい。


「下弦に寄せてきている」というのは語弊があると思うんだけど、わたしの中では「下弦=分かりやすい」で。そこが下弦の良いところだと思っている。だから上弦が、これまでの混沌を脱して「分かりやすくなった」ことが「下弦みたい」って思って。それは!違うじゃん!!笑 分かりやすさは下弦の良さであって、上弦にそんな説明とかホスピタリティとか求めてないからもっと絶望に堕としてほしいよ…差別化が良かったのに、なぜ平準化してしまったんだろう。2つの別の良さがあるものを寄せてしまったら、どちらの良さもなくなると思う。下弦を観た時、王道で楽しいけど通いたいやつではないなと思った。21ソワレも同じで、1つの分かりやすい作品でした面白かったねーで終わり。中毒性はない。

とはいえこの日の上弦はまとまりがある という意味でとても良かったし、1つの作品として完成度は高いから、これがめっちゃ好きだとかこれが観たかった!!みたいな人も絶対いると思う。ほんと好みの話。

終着点は特にないので寝ます。